『ウクライナの槍』シェフチェンコは健在だった。圧倒的な2得点に目が行くが、世界的プレイヤーの少ない自国にあってまさに献身的とも言える攻守に渡る大活躍。前回ワールドカップでも汗かき役に徹していたが、バロンドールなのに俺にボールをよこせ的な態度が一切みられず、皆でがんばろう的な気持ちが伝わってくる。
対するスウェーデン。超絶変態点取り屋を擁するが、あまりにその存在感が飛びぬけちゃってチームにフィットしているとは言いがたい。誰もイブラヒモビッチに合わせられず、イブラも誰ともフィットしない。いつものことだが寂しそうだ。
ドイツは相変わらず良く走る。国民性といえばそうかもしれないが、誰も特別扱いせず、皆同じように汗をかき、統率がとれている。今回若いメンバーが多いが、だからといってポドルスキが威張っているかといえばそうでもない。
残念だったポルトガル。一人のスーパースターとその取り巻き、というパターンが10年ほど続いているように思う(フィーゴとデコその他、Cロナウドとナニその他)。さすがのCロナ、自分のエリアに入れば圧倒的な力を解放するが、代表でそのエリアを広く取ろうとする意志が見られないのが残念だった。
振り返ってワールドカップ最終予選、日本は3試合経過して負けなしの勝ち点7とまずまずの成績で来ている。結果はいいが、試合を見るにつけ、不安が増大しているのは私だけではないはずだ。
EUROのチームになぞらえるのは不遜かもしれないが、今の代表はポルトガルやスウェーデンのように見える。たまたま(圧倒的ではないが)タレントが複数人いてそれだけでどうにかなっているのに過ぎないのではないか。
何とすれば、日本の得点シーンのほぼ全ては個の力によるもので、組織だった崩しとかフォーメーションめいたものが一切みられない。テレビでは連動云々言うが、連動しているのは普段高いレベルで揉まれている数人だけで、恐らく日本代表としてトレーニングされた動きではないはず。
何でこう思ったかというと、ゴール前にスルーパスを出したが誰も走ってなかった、あるいはサイドチェンジしたら誰もいなかった、というシーンが全くないことに気づいたから。つまりサインプレーやオートメーションプレーが皆無なのである。プレーのほぼすべてがリアクションに過ぎず、将棋のように詰めていく感覚が全くない。
個の力に大きく依存している他の証拠は、
- 本田がいないと別のチームになる。長友、香川も同様。
- メンバーを変えたがらない。テストマッチですらベストメンバーを組もうとする。
- 得意な形がない。得点シーンはバラエティに富んでいる。
- 若い選手がスポットで入っても、どうしたらいいのかわからず放置される。
- 弱い相手に滅法強い。
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