昔は自分の家で、今は職場で動いている時計がある。小学生の頃にはすでにあったような気がするので、少なくとも40年前から動いている。盤面には「TRANSISTOR」そして「RADIO CONTROL」の文字が。
今日止まってしまったというので降ろして蓋を開けてみた。写真ではソファの上に乗っている。単1電池が全部で5つ。4つとひとつに分かれている。そして最下部にはラジオのバーアンテナらしきものが居座っている。そう、この時計、今では全く珍しくない自動で時刻を合わせる機構がついているのだ。正面右下の白いボタンを押すとラジオの音が鳴る。局は多分NHK第一だ。下にはチューニング用のダイヤルもある。細かい機構はわからないが、ラジオの音から正確な時間を取得して、正確な時間に修正するのだ。時報の音を拾っているのではないだろうか。
今でこそ時計の時刻修正は送信局から送られてくる電波を受信する電波時計が主流で、ケータイのような基地局経由の電波で合わせるものやGPS時計なんてものもある。しかし40年以上前にその仕組が実用化されているとは、改めてびっくりした。3枚目の写真は裏蓋に貼ってあった。電池交換をした日を書いてあるようだ。一番古い日付は、昭和49年11月2日。電池は1年以上持つようだから、購入は昭和48年以前と思われる。「東京590KHz」の表示があるが、現在の東京NHKラジオ第一の周波数が594KHzだから概ね合っているのだろう。
黙々と40年以上も正確な時刻を刻み続ける時計。今日も電池を入れ替えたらごく普通に動き始めた。まだまだ現役のようだ。
元々セイコー好きだが、ますます好きになった。